近年、継承者がいないことや墓じまいの増加により、「石のお墓を持つこと」自体を負担に感じたり不安に思う方が少しずつ増えています。
そのような中で、ご家族や継承者がいなくても安心して眠り、きちんと供養が続けられる
永代供養付きの「樹木葬」や「納骨堂」、「永代供養墓」への関心が高まっています。
なかでも樹木葬は、次のような理由から選ばれる方が多くいらっしゃいます。
ただ、一口に樹木葬といっても、そのかたちはさまざまです。
たとえば、都市部では花壇や庭園のような雰囲気の中に粉骨したご遺骨を石のカロートへ納め、上に小さな石板を置く形式が多く見られます(この場合は自然には還りません)。
一方で、自然に恵まれた里山などでは、ご遺骨をそのまま土へ還すことで、森や里山の再生にもつながる樹木葬もあります。
しかし、
そのため、
「身近な場所で手を合わせたい」
「けれど、最終的には自然の中に還りたい」
という二つの願いを同時に叶える方法は、これまでほとんど存在しませんでした。
そこで誕生したのが、
“一定期間はお近くのお寺でお参りができ、最後は自然豊かな里山へと還る”
という新しい供養のかたちです。
身近な安心と、自然へ還るやすらぎ。
その両方を大切にした、これからの時代の新しいお墓のかたちです。
| 内容 | 期間 | ご志納金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 預骨+里山へ納骨(1霊) | 7年 | 35万円 | 管理費なし/分骨可 |
| 預骨+里山へ納骨(1霊) | 13年 | 50万円 | 管理費なし/分骨可 |
※寺院によっては生前会員制度の年会費あり
一口に「樹木葬」と呼ばれていても遺骨が土に還るかどうか、自然再生につながるかどうかで、大きく違います。
供養のための契約が増える度に里山が寺院単位で合葬墓を設け植樹するため、ご縁が増えるごとに里山が再生。遺骨は遺骨のまま1m掘って埋葬。
用意された花壇の下は石の室。遺骨は粉骨して石室に収納され、土に還らない。
知勝院は、1999年に日本で初めて「山を墓地として運営すること」が認可された寺院です。以来、2600件を超える契約を通じて、荒れていた山林を整備し、これまでに三つの里山を再生してきました。
今でこそ広く知られるようになった「樹木葬」ですが、その生みの親は、知勝院の先代住職・千坂げんぽう氏です。千坂氏は、人の手が入らなくなっていた里山を自ら購入し、墓地として整備を進め、1999年に日本初の樹木葬墓地を開山しました。これが、日本初の樹木葬墓地「知勝院」の始まりです。
その後、25年以上にわたり守り育てられてきた山林では、地域在来の木々がしっかりと根を張り、青々と葉を広げ、かつての美しい里山の姿を取り戻しました。こうした自然再生活動が高く評価され、知勝院を含む一帯では、水生昆虫51種、トンボ類70種、鳥類127種が確認されています。
この地域は、「ため池100選」(農林水産省)、「生物多様性保全上重要な里地里山(略称:重要里地里山)」(環境省)、「にほんの里100選」(森林文化協会ほか)、そして「第1回プロジェクト未来遺産」(日本ユネスコ協会連盟)にも選定・登録されています。
いいえ、分骨も可能です。
提携寺院が責任をもって里山(岩手・知勝院の樹木葬墓地)へ移送・納骨します。
管理費はかかりません。寺院によっては生前会員制度の年会費あり